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将来自分のお店を持ちたい人の「飲食店経営 Q&A」

飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。

飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。

開業のための心構えを教えてください。

夏の賞与をもらったら、長年勤めたイタリアンレストランの料理長職を辞し、念願の独立に向けて準備を始めようと思います。とはいえ、不安な気持ちでいっぱいです。どのように心の準備をしておけば良いでしょうか?(イタリアンレストラン料理長/36才/男性)

覚悟と信念、周囲の理解、そして資金的裏付けをしっかりと。

  • (1)タイミング
    賞与後に退職するケースは多いのですが、経営者からすると「賞与まで出してやったのに辞めるのか」という思いが残り、タイミングとしてはあまり良い時期とはいえません。可能ならば閑散期や既存のお店に影響がでない時期に退職することをお勧めします。もちろん、経営者と話がついているのなら問題ありません。
  • (2)覚悟と信念
    一国一城の主人になるということは、裁量範囲も広がり醍醐味も増しますが、業務範囲が拡大し、大きな責任が伴います。開業資金の借入と毎月の資金繰り、人材採用とチームビルディング、広告宣伝やインターネットサイトの整備、会計経理業務、納税や各種申告の手続きなど、料理以外もオーナーのあなたが全てを担うことになります。会社員時代とは全く違うステージです。そして、石に齧りついても成功させるという覚悟を強く持ってください。「何のために独立するのかを明確にする」ことが重要です。
準備段階の不安を払拭するには、より具体的な計画立案が自信を裏付ける手立てとなります。覚悟を心に、家族の協力を得られた後はリアリティ溢れる計画立案に進みましょう。
  • (3)家族の賛同
    家族は、あなたを心配するあまり余計なことを言ってみたり、必要以上に心配してみたりと、あなた同様に不安でいっぱいです。まずは「創業への思い」を家族に説明し、共感を得るところから始めましょう。特に妻子がいる場合は「これからの家計」についても話し合いましょう。二人の貯金を全て使い果たしてしまうことはリスクが高いと言わざるをえません。どのような場合でもリスクを把握して、それをコントロールすることが重要です。
  • (4)仲間や協力者へのリスペクト
    開業に参加してくれた社員やアルバイト、取引先、既存店舗の仲間やお客様など、すべてが大切な存在です。全ての方に感謝と尊敬を示し、謙虚に接することをお勧めします。特に取引先にはこれまで上から目線で対応していた場合にはそのことを詫びて、一からお付き合いを始めるくらいの気持ちが必要です。
  • (5)資金的裏付け
    開業時には借入をすることが多いのですが、自分自身でなるべく多くの資金を用意することをお勧めします。その金額次第で借入金額が変わります。また、開業計画だけではなく、開業後の資金計画も合わせて立案すべきです。開業後3ヶ月分の「家賃」「人件費」「食材費」をプールしておくと、なお良いでしょう。何れにしても余裕を持った資金計画が必要です。

準備段階の不安を払拭するには、より具体的な計画立案が自信を裏付ける手立てとなります。覚悟を心に、家族の協力を得られた後はリアリティ溢れる計画立案に進みましょう。

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