飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
37才です。これからでも独立できるのでしょうか?
いつか独立したい…そう思って15年が過ぎてしまいました。このままで終わりたくない。しかし、どうすることもできなかった。
家族もいますが、私はどうすれば良いのでしょうか?(居酒屋店長/37才/男性)
本当に独立したいのか、その「覚悟」を見せてください。
飲食業界では「いつかは独立したい」と考える人は少なくありません。しかしながら、実際に独立できる人はほんの一握りです。
独立には様々な要件が必要です。物件、人材、資金、タイミングなど、しかし、最も必要なものは「覚悟」です。
今のあなたにはその「覚悟」がありますか?
「覚悟」とは「本気で何かを成し遂げたいという決意を心に刻むこと」とも言えます。
それは、どのように作り上げていくのでしょうか?以下の3つのポイントが挙げられます。
- (1)家族に夢を語りましょう
なぜ独立したいのでしょうか?沢山のお金を手にして贅沢な生活をすることを目指すだけでは成功しません。どのような価値を社会に提供するのか、どんな世界観を展開したいのか、あなたの夢を家族に語ってみてください。その夢に家族が応援すると言ってくれたら、はじめの一歩を歩み始めたと言えるでしょう。
- (2)具体的なプランを策定しましょう
その次は、具体的な計画を立てることです。いつまでに、どうやって、どこに、どんな業態の、価格帯は、面積は、などリアリティあるプランを描きましょう。特に、開店時期と投資金額は重要です。 - (3)開業資金を貯蓄しましょう
独立はその資金がなければ不可能です。しかし、なかなか貯蓄できないのが現実です。夢を語り具体的なプランを策定したならば、あとはその資金を貯めるだけです。どんなに素敵な夢や希望、リアリティある計画も資金がなければ絵に描いた餅です。開業資金を貯蓄できなければ独立は諦めましょう。
家族の協力のもと、そして日々の無駄や贅沢を我慢することが肝要です。