飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
プレミアムフライデーが始まりました。どのように対応すれば良いですか?
月末金曜日の稼ぎどき、15時退社というプレミアムフライデーが鳴り物入りで始まりましたが、対応に悩んでいます。どうすれば良いのでしょうか?(居酒屋店主/男性/40才)
チャンスを最大化するためには準備が不可欠です。
今年の2月24日(金)から始まりましたが、年度末近くということもあり、まだそれほど活用されているとは言えません。それでも、今後の利用に期待が持てるのは事実です。しかし、まず、ある調査結果をご覧ください。
- Q. 2/24のプレミアムフライデーで早く帰ることができたらしたいことは?
自宅で過ごす(49.9%)、食事に行く(38.8%)、買い物に行く(36.8%)が上位3項目であり、その他にもやりたいことが多岐にわたり、消費にポジティヴな影響があることは間違いなさそうです。 - Q. 一緒に食事に行きたい相手は?
「家族」(41.3%)と注目の結果に。次に「友人・知人」(28.0%)、「会社の同僚」(12.6%)と続きます。「プレミアムフライデー」はプライベートな時間をより有意義にしてくれるきっかけとなりそうです。平日にもゆっくりと家族団らんでき、家庭生活も円満にしてくれるでしょう。そして、この結果から期待と不安が…
【期待】家族や友人など気の置けない仲間との会食が増えるはず!
「これまで仕事していた時間に社外の友人と会ったり、家族とともに外食をする機会が増えることは大きな追い風だ。このチャンスを活かさねば」
【不安】自宅で過ごしたり、旅行に行ったりと普段と違う時間消費が増えるだけで儲からない?
「午後3時からすぐ飲みに行く人はそれほど多くないだろうし、週末時間が増えて旅行にでかけたり、自宅でホームパーティしたり、結局店の前を素通りするだけで、逆にその日の売上が大きく下がるのでは…」
- だから準備が必要不可欠です!
販促とその準備は入念に、ちょっと気の利いたことから始めましょう。
(1)プレミアムフライデーがいつなのか、あと何日後なのかを常に意識させる
例)「今月のPFは5月26日(金)、お忘れなく!」とか、「あと何日!」とカウントダウン。
(2)プレミアムフライデー特典提供店舗であることと、その内容を事前告知する
例)「PF特別対応店」や「PF特別割引実地中」「PF特別メニューあります」などと掲出。
(3)予約受付で売上確保する
例)「先行予約受付中、今なら生ビール1杯サービスさらに串カツオール100円!」などの特典で予約を誘う。
(4)新しい客層獲得のチャンス、これまでと違うメッセージを投げかける
例)「ママ友」「大人のおやつタイム」など、午後~夕刻までの利用客にアプローチ。
(5)SNSを最大限利用する
例)事前告知と特典利用の様子、お客様の声をSNSで拡散。
※引用:株式会社 インテージ「プレミアムフライデー直前調査」2017年2月調査