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第18回 和食彩あすなろ

2012.10.18
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有機野菜、鮮魚といった食材と、職人技が織りなす料理の数々。

はじめて降り立った五反野駅は、大きな商業ビルもなく、落ち着いた街並みでした。駅から閑静な住宅街へ向かうと、きりっと引き締まった佇まいの「あすなろ」さんを発見。

カウンターを挟んで、目の前で料理する松本進さんと、サービス担当の由美子さんがしなやかなコンビネーションで仕事をしています。

秋といえば、冷やおろし! そして秋刀魚!

というわけで、手取川の冷やおろしと刺身を盛り合わせでお願いすると。おやっ、目移りしてしまうメニューがいっぱい……。

というのも、カウンターの正面に、メニューの写真が次々に映し出されるフォトフレームがあるのです。

文字だけのメニューだと分からないこと。例えば、どのくらいの量なんだろう?といったことがひとめで分かるのがいいですね。

結局、刺身盛り合わせと国産有機野菜の盛り合わせもいただくことに。

この日はクエも入荷! こういう魚が出てくるのもめずらしい。また、リアスからし菜、あやめ雪かぶなど、普段おめにかかれない有機野菜は、天然塩と特製バルサミコマヨネーズのふたつの味わいで楽しめる。魚も野菜も、どれも鮮度がよく、食材本来の美味しさを楽しめるのでした。

BGMはジャズ。大衆割烹といえばよいのでしょうか。居酒屋以上のものを求める大人のためのお店なのですね。

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大人の割烹料理店として、変えるところは変え、中心はブレずに。

2008年のオープン以来、地元の人たちに愛されている「あすなろ」。松本さんご夫妻は、地域密着を心がけています。

オープン当初は、敷居の高い門構えだったのに対して、今はメニューを表に置いたり、由美子さんがツイッターで本日入荷の食材などをつぶやくなど、少しずつ情報を外へ発信するようになりました。

「はじめの頃は、どうぞ有機野菜を試してください! と、こちらの価値を押し付けていたようなところがありましたね。でも、それでは地域の人とのコミュニケーションはとれないと分かってきたんです」

癒される香りをほのかに感じさせてくれるおしぼりは、由美子さんのアイディア。

「ちょっとしたことですけど、お客様によろこんでいただけたらと思っています」と由美子さん。

松本さんの職人技を活かし、正月にはおせち二段重、春には花見弁当、夏場になると花火観賞用盛り合わせなど、家族で楽しめる料理の企画も展開しています。

地域に開かれたお店として成長してきました。でも一方では大人のための割烹であるというコンセプトをしっかりと守ってきました。変えるところは変え、中心はブレない。このバランス感覚が「あすなろ」の空気感をつくっています。

「これからは人を育てることも考えていきたいですね。将来的に新店もつくっていきたいと思っています!」

めくるめく料理の写真が映し出されるフォトフレーム。カウンターのお洒落なアクセントになっていました。

新鮮な有機野菜をバーニャカウダースタイルでいただく一品。和風にアレンジしたソースが日本酒にもぴったり♪

本日の刺身は、新さんま、しめ鯖、すずき、そして珍しくクエも! どれも鮮度は抜群で、日本酒がすすむ、すすむ。

店舗情報
和食彩あすなろ
東京都足立区西綾瀬2-19-5
tel.03-6231-5255
営:17:00~23:00(L.O.22:00)
休:月曜日(祝日の場合は火曜日)
交:東武伊勢崎線五反野駅徒歩5分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「あすなろ」お世話になった社長「マルキュウ」

さっそく次回のお店をご紹介いただきました。「以前、店主を任されていた時代がありまして。そのときの経営者が大坪さんなんですね。経営を学ばせてもらった恩師です。大坪さんがいま経営しているのが『マルキュウ』という九州料理のお店。おすすめです!」とのこと。場所は、高円寺駅。次回から中央線沿線の旅がはじまります。お楽しみに。

文:高木 正人
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