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フードサービス業界の労務相談

※各記事に関しましてグルメキャリー本誌掲載当時のものになります。法改正により、現在の内容と異なっている場合もございます。ご了承ください。

「健康保険の被扶養者になれることを教えてくれなかったお店の責任」

質問1

Q.

 私には離れて暮らしている母親がいて、毎月仕送りをしています。実は別居であっても、仕送りをしていて収入等の要件を満たしていれば、健康保険の扶養家族にできることを、最近知りました。入社してから数年、払わずに済んだ国民健康保険の保険料を、母親は払っていたことになります。扶養に入れられることを教えてくれなかったお店の責任を追及できますか。 
【30才 男性】
答え

A.

 結論としては、お店の責任を追及することはできません。
健康保険では、被保険者(従業員本人)に扶養されている一定範囲の親族について、年収等の要件を満たすと、被扶養者として認定されます。被扶養者自身は、保険料を負担することなく、健康保険からの給付を受けることができます。基準を満たしているのなら、手続をして被扶養者となるのがお得と言えます。
被扶養者認定の手続には、「健康保険被扶養者(異動)届」という届書が必要です。この届書を作成するのは被保険者本人です。被保険者は、記入・押印した届書を事業主(お店の側)に届け出ます。受け取った事業主は、事業主印を押印して年金事務所に提出します。法的には、事業主は『経由』をするだけで、手続の主体はあくまでも被保険者本人です。事業主としては、従業員からの届出にもとづいて、事務手続をしなければならないだけです。ご質問のように、本人が知らずに届出をしなかったからといって、事業主が責任を負うことはありません。
グルメキャリー228号掲載

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久野先生

特定社会保険労務士 久野 航 Wataru Hisano PROFILE

昭和46年生まれ。寿司職人、ファミリーレストランなど外食業界の勤務経験豊富。チェーン系居酒屋店長を経て、社会保険労務士として独立。現場での経験と法的な視点を持ち合わせる異色の社労士として、飲食業の労働環境整備に向けて日々奮闘中。

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