応募者の方には、将来の目標を聞いています。この質問に正解はないので、漠然とした内容でも構いません。ただし、目標や目的があって働く人と、そうでない人とでは大きな違いがあるのは言うまでもありませんね。先を見据えて行動をする人は、それに近づくため“今”何をしなくてはいけないかという身近な目標があるはずです。逆に目標を持たず働いていても、仕事の内容・質・スキルは向上しませんよ。もし今、目標がなくても、将来こうなりたいとイメージしながら働くと、いい仕事ができるようになりますよ。

5年前に採用した女性ホールスタッフです。彼女は飲食業界の経験はありませんでしたが、調理師専門学校の講師助手をしていたりと、“食”に関わる仕事をずっとしていました。明確な目標があったわけではありませんが、彼女の話やそれまでの経験から、今後も“食”をテーマに人生を考えていける女性だと思い採用しました。現在はホールスタッフとしてとても頑張ってくれているので、今後も応援したいと思います。

分かりやすく言えば、“言われたことはできるが自分からは行動できない人”です。指示された仕事はできても、自分で考えられない人はダメです。マニュアルに従うだけの接客であれば、それができる人を募集しているお店に応募すればいいのですから。当店では、スタッフ全員が自らがオーナーのような気持ちで接客・調理をしています。“お客様により良い接客・料理を”と考え自ら行動できる方でないと難しいですね。