まずはこの質問をぶつけます。この質問に正解はありませんので、応募者の性格やヤル気を見るためです。当店に限らず食べること・飲むことが好きな人でないと楽しく働けないと思います。また職務経歴書を見ながら、今までやってきた仕事内容やそこで得たものは何かを聞いたり、自分の長所と短所についてお話してもらっています。長所は上手くアピールできる人も多いのですが、短所を伝えるのが難しいと感じる人は結構多いですね。自分を客観的に見つめて、素直に答えてください。上手に取り繕う必要はありません。

現在、ホールスタッフとして私をサポートしてくれている彼の採用の決め手は、愚直なまでに誠実かつ正直な人柄です。昨年11月の入店ですが、彼の前職はフレンチで10年の経験を持つベテランです。今ではすっかりお店に馴染み、常連のお客様に贔屓にしていただいています。今後、彼にはお店の運営や管理など実務だけでなく、“自分のお客様を作る”手腕をも覚えてもらい、大きくステップアップしてほしいと思います。

相手が不快感を感じるような不潔な人や、自分でも何をしたいのかが定まっていない人は、採用する気持ちにはなれません。最近若い人に多いのが、「勉強させてください」という応募理由です。“勉強”の意味を履き違えては困るのですが、お店に貢献することで皆さんは給与を得ます。だからお店は勉強の場ではありません。もちろんお店に貢献してもらうための指導・教育はしますよ。仕事に対する考え方の問題です。