応募者の履歴書・職務経歴書を見ながら、敢えて自己紹介をしていただきます。もちろん目の前にある履歴書・職務経歴書に全て書いてあるのですが、そこは敢えて時間を割いて聞いています。実は話の内容よりも、相手に一生懸命に伝えようとする姿勢・気持ち、そして表情を見ているのです。相手と真摯に向き合う人は表情に表れます。当店のお客様の大半は常連さんなので、他店に比べるとお客様に話しかけられる場面も多いかと思います。仕事中のふとした気の緩みから生じる仕草や話し方が原因で、大切なお客様を失いたくはありませんから。

つい先日、採用したキッチンスタッフです。ストーブ前の経験を持っており、今月から新戦力として期待しています。当店は全て手作りに拘った料理を提供していますが、彼には求人原稿にあった「手作りに拘る」という言葉がとても新鮮に感じられたようで、応募の動機になったようです。実は5月に2-3回お店に入ってもらいましたが、肉の焼き方一つとっても、以前働いていたお店とは違うようですので、しっかり覚えてもらいます。

確かに職場でも学びますが、ゼロから教えてもらうことを前提としたものではありません。若い人に限った話ではないのですが、この違いが分からない人が少なからずいるかと思います。今の時代はネットで何でも調べることが出来ます。まずは自分で調べる、実践して考えてみる、それから人に意見を求めてはいかがでしょうか。また、お店を自分のイメージで運営していこうと思う人も、なかなか採用できません。