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将来自分のお店を持ちたい人の「飲食店経営 Q&A」

飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。

飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。

開業資金の借り入れ方法を教えてください。

夢にまで見た自分のラーメン店を開業したいと思います。貯金は100万円ありますが、これだけでは開業できないことは分かっています。不足分はどのように借りればよいのでしょうか?様々な方法をお聞かせください。(ラーメン店勤務 30才 男性)

借り入れの方法は大別すると以下の4つに分けられます。

事業計画(収支計画)に従って、無理なく返済できる範囲で借り入れることが重要です。

  1. 親戚縁者・知人から借りる
    身近な親族や信頼のおける知人からの借り入れは、金融機関や公的資金を利用する場合と違い、審査はないでしょう。あなたとの信頼関係で貸してくれるはずです。しかし、それだけに、しっかりとした返済計画を立てて相互理解し、借用書を用意する等、返済に関する約束を書面で取交しておきましょう。些細なことから人間関係にヒビが入り、お互い嫌な気持ちになったり、急な取り立てにあったりと、トラブルが起こることも実は多いのです。
  2. 投資家から投資を得る
    エンジェルと呼ばれる投資家やクラウドファンディングという投資の仕組みがあり、資金調達のチャンスは広がっています。自社株や私募債を発行し、それを他者に購入(=投資)してもらうことになります。それは、その持ち分だけ会社が投資家の所有物になることを意味し、厳密には、あなただけがオーナーとは言えません。一般的に「お金を出す人は口出しもする」と言われますから、自由に経営したいと考える方には不向きです。一方、投資家を経営パートナーと割り切って、様々なアイディアや意見を経営に取り組んでいこうという気構えがあれば有効と言えるかもしれません。
  3. 金融機関から借りる
    新規開業時にいきなり金融機関から借り入れすることは難易度が高いです。その金融機関との通常の取引がある等、与信(あなたに与えられた信用)が高ければ間口は少し広がります。また、不動産(例えば自分名義の分譲マンション)や多額の貯蓄などの資産があれば、それを担保にした借り入れも可能です。しかし、金利が高かったり、希望額の満額を借り入れできなかったりするということもあります。新規開業時に金融機関だけの借り入れというのはお奨めしません。
先輩経営者からのアドバイス なるべく自己資金で開業することをお奨めしますが、必要資金を全額貯蓄するのはかなりの時間がかかります。それを補うのが融資制度で低金利も魅力です。次回は日本政策金融公庫の融資制度についてご説明します。
  1. 日本政策金融公庫や行政の融資制度を利用する
    □日本政策金融公庫の創業融資制度
    日本政策金融公庫とは資本金の全額を政府が出資している政府系の金融機関です。民間の銀行から資金調達を受けにくい中小企業や、これから起業する方などへの融資を行っています。現在多くの開業者が利用しています。審査は厳しいですが、低金利と長期返済など、新規開業者にとって魅力的な制度です。
    □都道府県や市区町村の創業融資制度
    都道府県や市町村など多くの自治体で独自に設けている融資で「制度融資」と呼ばれているものです。実際の融資自体は自治体と提携する金融機関から行われ、利子の一部を自治体が負担するという仕組みが一般的です。

いずれにしても他者から借り入れる場合は、詳細な事業計画書が必要になります。新規で事業開始する場合は、それまでの実績が無く、計画の妥当性、優位性、自己資金が判断基準になるからです。

先輩経営者からのアドバイス なるべく自己資金で開業することをお奨めしますが、必要資金を全額貯蓄するのはかなりの時間がかかります。それを補うのが融資制度で低金利も魅力です。次回は日本政策金融公庫の融資制度についてご説明します。

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