飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
スタッフは成長したがっている!それに、どうやって応えればよいでしょうか?
当店は業績も悪くなく、チームの仲も良く、皆私を慕って働いてくれています。しかし、年始にあたり一人ひとりと面談したところ、もっと成長したい、チャンスが欲しい、新しいことにチャレンジしたい…という意見がみられました。社員の成長のために私は何をすれば良いのでしょうか?(飲食店経営者 45才 男性)
3つの視点で成長支援するプログラムを用意しましょう!
まずは、基本的なプログラムで反応を見ることをオススメします。
- (1)お互いを理解するためのワークショップ
ゲームや遊びを取り入れることで、お互いの理解を深めることができます。例えば「二人ペアになり、一人が手にしたイラストのディテールを言葉で伝え(イラストは見せずに何であるかも伝えない)、もう一方がそれを聞いてイラストに仕上げて比較してみる」などのコミュニケーション型ワークショップは、楽しく行えますし、言葉だけでの伝わりにくさ、相手の言葉に意識をもって耳を傾けることの重要性が理解できます。
- (2)経営の原理原則を知るためにP/Lの開示と使い方の学習会
店舗の簡易PLを利用して、予実の確認、予算達成方法のディスカッション、そして、それがなぜ大切かを説きましょう。多くの社員が会社経営に理解を示さない場合は、それが解らないからです。その基本的な考え方を共有することで、経営への理解が深まり、興味が湧き、スキル取得へと繋がります。それが、結果的には良い店舗運営に結びつきます。また、多くの場合、最も苦手で、最も理解したいと願っている部分でもあります。 - (3)将来を考えるために店のビジョンと個人の目標のすり合わせ
独立など、将来の夢を持つ人はいますが、まだそこまでの意識がなく、漫然と働いている人がいるのも事実です。そこで、社員一人ひとりの夢を聞き、それを支援する方法がないか検討しましょう。店のビジョンと個々人の目標が擦り合うことで意欲と意義を伴い、真剣に働くことができます。僅かな接点でもここにフォーカスし、あなたの店で働く意義や価値を共有し合いましょう。