飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
看板で差別化する方法はありますか?
前回のコラムを読んで「看板」の利用方法に興味が湧いてきました。どんな看板にすれば良いでしょうか?(居酒屋経営/32才/男性)
看板はあなたのお店のセールスマンです。徹底的に利用しましょう!
あなたに代わって色々な情報をお客様に伝えてくれます。営業時間と提供メニューに合わせてこまめに書き換えるのも効果的です。
看板に書く内容は以下の5つが重要です。
- (1)店名
高級店は、難しい店名がプラス効果を生むケースもあるが、安価な店は、耳に馴染むわかりやすさを重視。
小さくてもいいから、看板には見やすく個性的に表現(表記)する。
- (2)主力商品
何が主力商品か、何を食べられるお店なのかをはっきりと伝える。本物志向とかオリジナルなどの「特別感」「こだわり」を表現する。
例)☆AFURI(店名)…阿夫利山の麓の天然水で仕込むスープが特徴
☆柚子塩らーめん(主力商品)…「柚子塩」の涼しげな味わいを訴求
店名は「英語表記」にして、記号化・インパクト・記憶へアプローチ。 - (3)限定メニュー
季節の限定商品は、それだけ特別に違う看板やポスター、POPなどで訴求。特に目立つように。
例)☆「かき氷」(旗) ☆「冷やし中華始めました」(夏の風物詩) - (4)店名や主力商品の信頼性や本物感を訴求するサムシング
店名に、食材や商品を表す言葉を用いることで、その特徴や印象・イメージを際立たせることができる。
例)☆柚子屋旅館(店名)…柚子の持つ清涼感やスッキリとしたイメージを訴求 - (5)きっかけ
それを見ると反射的に行動に移してしまうような「立ち寄る理由=言い訳」を書いておく。
例)☆「今、飲み頃にビールが冷えています!」
(おっ、だったら飲まなきゃ!ちょっと寄っていくか!)
☆「ワールドカップ日本戦、ビールで絶賛応援中!」(あっ、帰ったら間に合わないから~)
☆「野菜を取り忘れているあなたに肉野菜定食を!」
(最近野菜食べてないし、肉も食べられるならいいかぁ)
どうでしょうか?あなたのお店の看板も書き換えてみませんか?