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第13回 ブテイユ

2012.8.9
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ワインは生鮮食品!だから品質管理には細心の気遣いで。

湯島~上野エリアの新しい息吹を感じさせてくれるレストランをここ数回にわたってご紹介しておりますが、今回は2010年オープンの「ブテイユ」さん。

オーナーシェフの山本修さんは、イタリアンのお店で仕事をしていた時代に、衝撃的なワインとの出会いを果たします。

「フレンチレストランで、ソムリエの手によってワインをサーヴしていただいたんですね。コルトン・シャルルマーニュでした。それを飲んだとき、まさに衝撃がはしったんです。そこからソムリエの勉強もはじめました。そして自分の方向性としても、イタリアンからフレンチ業態への路線変更を考えたんですね」

そしてオープンさせたのが、ワインレストラン「ブテイユ」なのです。

「ワインとのマリアージュを大切にしています。当店はホームページもなく、本当にワイン好きな人のための空間でありたいと思っているんですょ」

空間づくりでは、奥様の恭子さんがデザインを担当。お客様が実際に中に入ってワインを選べる「ウォークインセラー」も設置しました。

ワインは常時500~600本を用意。フランス産をメインにテロワールを楽しめるラインナップが特長でもあります。そして美味しさのキメテは品質管理!

「ワインは生鮮食品なんです。生産者の想いをそのまま当店で味わっていただくために、生産者から当店の玄関まで『リーファー輸送(定温管理された輸送)』はもちろんのこと、ウォークインセラー内においても、温度、湿度、光に当てないなど、細心の注意を払っているんですよ」

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ワインと料理のマリアージュ。ここでワイン好きになった人も多い。

今回はランチコースをいただきました。サラダのあとの「仔羊のボロネーゼ」はさすが元イタリアンのシェフだけあって、コクの深いソースが美味しいっ♪

そしてメイン料理は「仏産バルバリー鴨のロティ 苺のコンフィチュール」(写真→)。

じっくりと火を入れられた鴨肉の断面のなんと美しいこと! ピンク色に輝き、きめ細かな肉汁が浮いているではありませんか。

ソースには苺のコンフィチュールの爽やかな酸味が活きています。夏の暑さを吹き飛ばしてくれそう♪ この料理、しっかりと主張してくれる赤ワインと合わせたくなりますね。

ワインバーではないし、レストランと呼んでしまうにはあまりにもワインが充実。やっぱりワインレストランと呼ぶのが正しいのでしょう。

「毎年フランスを旅して、現地のワイナリーを訪問しています。今回は、憧れの生産者と実際にお会いすることができ、とても貴重な経験ができました」と山本シェフ。

ワインの話をはじめると止まりません(笑)。ほんとにワインが好きなんですね。

「飲みごろのワインを、料理やシチュエーションに合わせて提供するのが私たちソムリエの役割。うちでワインを飲んで、ワイン好きになった人もいるんです。とても嬉しいことですね!」

山本シェフも恭子さんも、とても話しやすいタイプ。ワインのことを、なんでも気軽に相談できます。湯島~上野エリアでワインといえば「ブテイユ」。わざわざお出かけしたくなるワインレストランです。

恭子さんに選んでいただいた「ドメーヌ・デ・オーペミヨン2010(仏・ロワール)」。思わずムール貝のワイン蒸しが食べたい気分に(汗)。

今回のフランスの旅で購入してきたというチーズ「Tete de Moine(テット・ド・モワン)」。専用器で削ると花びらのような美しさでした。

ウォークインセラーを正面に見ながらワインと料理を楽しめるテーブル席。ワイン好きには、たまらない特等席なのですね。

店舗情報
ワインバー&レストラン ブテイユ(Wine Bar&Restaurant Bouteille )
東京都台東区上野1-3-2 上野パストラルビル1F
tel.03-6240-1630
営:ランチ火・木~土11:30~14:00(L.O)
     ディナー月~土17:30~23:00(L.O)
休:日・祝
交:湯島駅徒歩1分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「ブテイユ」夫婦でともだち「バール オステリア コムム(COMUM)」

テーブルのお客さんに対してさりげなく声をかけるおふたり。とても話しやすい人柄なので、はじめての方でもすぐに「ブテイユ」のやさしい空気感がお気に入りになるはず。ワイン初心者の方にもオススメのレストランでした。「次のお店は根津にあるイタリアン『コムム』さんをぜひご紹介させてください。ご夫妻がとても気さくで、ワインや料理について楽しく話ができる仲間なんですょ」とのこと。ありがとうございます。それでは次回、「コムム」さんでお会いしましょう。

文:高木 正人
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