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タイトル

第23回 エヴィーノ

2013.1.10
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スパークリングワインと海老料理をリーズナブルに。

ドアを開けると、カウンターキッチンの中から、森義士(もりよしひと)シェフが笑顔でお出迎え♪赤いエプロンと金髪がよく似合っています。

よく笑い、よく喋るシェフですが、その反面、いつも平常心でふるまい、堂々たる風格も持ち合せています。お客さんに媚びることもなく、かといってフレンドリーすぎることもない。不思議なキャラの持ち主なのです。

ランチタイムで、次々にお客さんが入店してきても、その平常心は揺らぎません。同じスピード感で、パスタを茹で、フライパンを振り、坦々とひと皿ひと皿を仕上げていきます。

思わず、オーダーをがんがんつっこみ、シェフがオドオドしたり、あわてふためく姿を見てみたくなってしまう(笑)。そのぐらいマイペースな人なのでした。

「昔からこんな感じです(笑)。私自身、スパークリングワインと海老料理のファンで、オープニングを任されたとき、そのラインナップに気軽に通えるバールスタイルを加えて業態をカタチにしていきました」

なるほど、黒板にはスパークリングワインをメインに、さまざまなワインがリストアップ。

さらには、オマール海老、手長海老、赤海老などを使った海老料理が並んでいます。その時期によって、車海老、うちわ海老、伊勢エビ、ズワイガニなど、めずらしい甲殻類が入荷。さまざまな料理スタイルで楽しむことができます。

「ランチメニューもありますが、お昼どきからワインと海老料理でまったりするひとときもオススメですよ」

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赤海老や生かきなど、その日の食材をお好きな調理法で。

この日のランチから「小海老のトマトソースパスタ」をオーダーしました。人参のポタージュとパンとコーヒーがついて、1300円とリーズナブル♪ このAコースに対して、メイン料理で楽しむBコースでも1500円なのです。

ぶりぶりの小海老が美味いっ。そして、しばらくすると唐辛子の辛味、旨みがきいてくる。キリリと冷えたスパークリングワインが飲みたくなるぅ~。

この日の海老料理メニューに、「赤海老1本300円をお好みの調理法で!」というのがありました。

「シンプルに塩焼きにしたり、アラビアータにしても美味しいですよね。生ガキが入荷したときは、生のままはもちろん、パン粉焼きやバター焼きなどでも楽しいでしょ? いい食材をリーズナブルに、お好きなスタイルで味わっていただきたいですね」

ひとりでカウンターでワインをちびりちびりもよし、グループがテーブル席でワイワイやるのもよし、のほどよい広さの空間。壁に手書きのメッセージが描かれていました。いったいこれは?

「イタリア南部プーリア州のワイナリー、コンティゼッカのオーナーと醸造家が来日したとき、お客さんも招いてワイン会を開催したんです。そのとき、記念に書いてくれて。ほかにも、フランスからドーヴェルニュランヴィエのセールスマネジャー、オリビエさんのメッセージもあります。ワインの生産者たちとの交流を通して、もっとワインの魅力をひろげていきたいですね!」

夕刻に近づくと、すこしずつお客さんの雰囲気も変わって、ウェブデザイナーやモーターレーシング関係者など、巷の職業の人たちがワインと海老料理を楽しみに入店してきました。エッジの利いた店には、エッジの利いたお客さんが集まるのですね!

目配り気配りで、しなやかなサービスを展開する大原誠一さん。黒板メニューについてもやさしく教えてくれますョ。

イタリアワイン「コンティゼッカ」の醸造家による手書きコメントが!「生産者とのつながりを大切にしています」と森シェフ。

吉祥寺、第一ホテルの裏路地に佇む「エヴィーノ」。ドアを開ければ森シェフがにっこりとお出迎えしてくれます。

店舗情報
エヴィーノ
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-7-13
tel.0422-27-5484
営:11:30~24:00(ランチセットは14:00まで)
休:不定休
交:各線吉祥寺駅徒歩5分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「エヴィーノ」個性派つながり「ドンツッキ」

吉祥寺は相変わらず地元の老舗とエッジの利いた個人店がひしめいていました。改装工事が終わったあとの吉祥寺駅もぜひ見てみたいものです。さて、次回のお店は?「中央線沿線にはまだまだ魅力的な店が多くあります。阿佐ヶ谷のバール『ドンツッキ』は、シェフ、店長、ソムリエ、みんなが個性派。おもしろいチームワークで仕事をしています。オススメします」とのこと。ありがとうございます。それでは次回も中央線沿線から、個性派飲食店のレポートをお届けします。

文:高木 正人
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