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第57回 よーいち流

第57回よーいち流

2014.7.3
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アスリートらしく、爽やかで自然体のサービス。それが「よーいち流」

アスリートらしく、爽やかで自然体のサービス。それが「よーいち流」

今回ご登場いただくのは、料理人というよりサービスひとすじでやってきた赤尾洋一さん。まだ32才でありながら、この街センター南で12年にもわたって、飲食の仕事をつづけています。

独立したのは24才。それ以前は、半年ほどアメリカへわたり、スポーツバーの熱気と盛り上がりを実感してきました。

「学生時代、フットサルをやっていまして。それで、スポーツバーに興味があったんですね。地元のスポーツチームを応援する意識がすごく高くて本当に感動しました。帰国していろいろなスポーツバーに行ったけど、アメリカほど盛り上がってはいないというのが実感です」

走ることは今でも好きで、雨でも風の日でも毎日20キロ以上を走って汗をかき、沖縄やハワイのマラソン大会に出場しています。月間走行距離は600キロ!

店内には、マラソン大会の写真が飾られ、TVモニターにはさまざまなアスリートたちの映像が流れています。

でもだからといって、このお店がスポーツバーだと思ってはいけません。沖縄料理やオリジナルの創作料理がメニューに並び、りきちんとお酒と料理を愉しめる居酒屋のようなダイニングバーなのです。

アスリートらしく、洋一さんの接客ぶりはとても爽やか。テーブル席で生ビールのオーダーが入ると、「はいっ、速攻で持ってきます!」

サービスマンには、その人らしさを活かすスタイルがあると思うのですが、洋一流のサービスとはまさに「爽やかさ」と「自然体」といえそうです。

たとえば、箸袋のメッセージ。お通しといっしょに差し出されるお箸の袋に、そのお客さまへのひとことが書き込まれます。ちょっとしたことですが、それだけでお客さまとの楽しいコミュニケーションのきっかけとなっています。

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安くて、おいしい、にベストを尽くす。だから女子会にも使われて。

安くて、おいしい、にベストを尽くす。だから女子会にも使われて。

メニューを見ると、そのほとんどがワインコイン感覚の値段。でもひとつひとつが丁寧につくられて、おいしい。長年、仕事を共にしてきたよーいちさんと料理長とが同じ価値観を共有していることがメニューからうかがえます。

「うちを居酒屋として使っていただいたとき、安くておいしいね!と思っていただけるよう全力を尽くしているんですょ。コスパの高さでは、負けたくないですね」

テーブル席では、女性グループによる女子会も盛んに行われています。

予算に関係なく、たとえプチ宴会でも手を抜かないのが「よーいち流」。

「センター南で20年やってると、この街のクチコミの力を痛感するんです。手を抜けばそれが伝わってしまうし、きちんと対応すればそれが次はもっと大きな宴会を予約いただいたり、新しいお客さまを連れてきてくださったりと、すべては自分たちに跳ね返ってくるんですね。だから、どんなに小さなことでもベストを尽くしているんです。同世代でサラリーマンやってる仲間からときどき『おまえは自由で気軽でいいよなぁ』と言われることもあるけど、飲食店を7年もつづけることは決して生半可な気持ちではできないと思うんです。サラリーマンはサラリーマンで大変なことも多いでしょうし、それぞれの立場で大変なんです(笑)」

どんな写真を撮ろうかなぁと思案していると……。

「この前掛け、撮ってほしいんですけど。7周年記念のときに、お客さまが特別にプレゼントしてくれたものなんです。もうめちゃ嬉しくてね」

洋一さんの日々の仕事ぶり、サービスに対するお客さまからのお返しなのですね。うーん。ばっちり似合っていますよん♪

ちなみに、この日私にくれた箸袋にはこんな言葉が書かれていました──「今日はありがとうございます。僕はこうみえて大阪生まれの横浜育ちなんです。心意気は沖縄とハワイなんですけどね(笑)」

よーいちさんや常連さんとのお喋りが楽しいカウンター席。この日は、常連さんからセンター南の飲食店事情について、いろいろと教わりました。

沖縄料理店で経験を積んだ料理長による沖縄料理はどれもおすすめ。あぐー豚をつかった餃子は、頬張ると、肉汁が飛び出します。泡盛に合う!

地元の女性に人気のお店らしく、この日は女性グループでテーブル席はいっぱいに。お酒と食事とお喋りで、元気に盛り上がっていました。

店舗情報
よーいち流
横浜市都筑区茅ヶ崎中央43-12 HOZENⅡ 1F
tel.045-944-1765
営:17:00~翌1:00
休:不定休
交:横浜市営地下鉄センター南駅徒歩3分
<予告>次回のリレーキーワードは?
よーいち流街の先輩ビリーズカフェ

沖縄にもよく行く洋一さんと、沖縄の飲食店談義に華が咲き、楽しいひとときを過ごすことができました。さて、洋一さんは、となり街の中川駅で飲むことも多く、そのなかでもおすすめのお店をご紹介していただきました。「勝野雅道さんは、うちよりも早くお店をオープンし、地元に愛されているカフェを経営している人です。ハンバーガーはおすすめです!」。ありがとうございます。それでは次回は、久しぶりにカフェ業態の登場。中川の「ビリーズカフェ」さんにご登場いただきます。

文:高木 正人
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