あやちゃんが中心となって、チーム「かりゆし」のおもてなし。

7月にうるま市で開催された第32回民謡藝術祭の大賞部門8名に残った山城綾（やましろ　あや）ちゃん。エントリー曲は「やっちー」でした。この模様は8月に沖縄テレビで放映されました。すごいですよね！

ちなみに前回の民謡大賞受賞者は仲宗根創（なかそね　はじめ）君なので、実力者ばかりが集う大会だということが分かります。

あやちゃんのお母さんであり、師匠でもある山城留美子さんが主宰する三線教室『かりゆしクラブ』にも多くのお弟子さんが集まり、日々唄三線を練習しています。

そんな歌三線の実力者であり、「かりゆし」の中心メンバーであるあやちゃんに久しぶりに会いに行ってきました。

平日だというのに、店内は大賑わい！

オリオン生ビール、ゴーヤチャンプルー、ラフティーなどが次々と運ばれていきます。乾杯の声。おしゃべり。注文の声が店内にこだまして。

でも、なぜかゆる～い時間が流れている。

スタッフがみんなウチナーンチュだからでしょうか、満席になってもギスギスと騒がしいことがなく、ゆったりと弾かれる三線のようなテンポが店内を漂っています。

私はオリオン生ビールを飲んだ後、八重山の銘酒「赤馬（あかんま）」をボトルで注文。もずくの天ぷらをつまみに、ロックグラスとチェイサーでちびりちびりやりながら、ライブがはじまるのを待つのでした。

25度の泡盛なので少し物足りないかなぁと思いながらグラスを傾けていると、いつの間にかしっかりと酔いだしていて。トイレに立とうとしたら、足を取られて（汗）

「あぁ、大丈夫ですか！？（笑）毎日の仕込みは手を抜かずにやっているので大変なんですけど、スタッフが一生懸命にやってくれるのでとても助かっています」

そして8時がすぎると、沖縄ライブ。〆はもちろんカチャーシー♪

お客さまの状況をみながら、だいたい8時半ごろになると、それまでキッチンでせっせと料理をつくっていたあやちゃん、留美子さん、スタッフたちが琉球の着物姿になってステージへ登場。

いよいよ民謡ライブのはじまりです！

「チョンチョンキジムナー」で場を盛り上げたと思いきや、あやちゃんの18番ともいえる「ウムカジ」でじっくりと聴かせたり、奥行きのある、楽しいライブなのです。

その日のノリによって内容はさまざま。今回はお客さまのリクエストによって、みんなが知っている唄が多く歌われていくのでした。

そして最後はもちろん、カチャーシー♪

ライブでカチャーシーを踊るのは、ゴールデンウィークに行った「てるりん祭」のとき以来。

「赤馬（あかんま）」ボトルをほとんどすべて飲み干していた私は、ひとりステージの真ん前で、ひたすら踊り出します。

那覇やコザの民謡酒場にいるときと同じ感覚が、ここ新宿三丁目で蘇ります。

少しだけ足元がふらつくのですが、なんとか踊りきり……ふたたび自分のいた席にもどったあたりで記憶がすべてすっ飛んで（汗）沈没。

ジーマミ豆腐も一からつくり、タコライスのソースも味見をしながら慎重に味を整え、気がつけば唄三線がはじまって……と、山城ファミリーの自邸におじゃましているようなおもてなしを愉しめるのが「かりゆし」らしさ。

新宿で30年近くも営業をつづけている老舗としての持続力と、唄を愛するこころが東京のお客さまにも通じて、連日のにぎわいとなっているのですね。

ごちそうさまでした。くわっちーさびたん！